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Press release

メトロポリタン美術館 日本美術の新所蔵品展  3月8日より開催

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メトロポリタン美術館(米・ニューヨーク)は、3月8日より日本美術新所蔵品展「Japan: A History of Style」を開催します。1年間に4回の展示替えを行い、日本美術の流れを辿りながら最近購入または寄贈された300点以上の様々な作品を紹介します。展示作品のほとんどは初めて一般公開されるものです。  

支援: Miriam & Ira D. Wallach Foundation

展覧会概要

当展覧会は、4回に及ぶ展示替えに渡って幅広いテーマを取り上げながら日本美術の流れを辿っていきます。展示室1〜2では平安から室町時代を中心に、仏教と神道美術の相互関係と多様性、展示室3では中世禅宗寺院における日中芸術交流を探りながら禅僧による作品を主要に展示します。展示室4〜6では、中世後期から近世にかけて発展する画派を紹介し、狩野派と琳派を対比的に紹介します。展示室7では近世から現代の茶道具、展示室8では江戸後期から昭和初期におけるあらゆる芸術運動に焦点を当て、現代絵画と工芸を取り上げます。展示室9の版画ギャラリーでは、浮世絵の名品を、展示室10では陶芸やガラスなどの現代工芸を展示します。

第2期からはテーマが変わり、奈良から鎌倉時代の古筆、花鳥画、円山四条派、そして現代の木版画を取り上げます。

展覧会の見どころ

男神・女神坐像 (平安時代)

馬鳴菩薩像 (室町時代)

夢想疎石(1275~1351)、雪村友梅(1290~1346)、絶海中津(1336~1405)による禅宗墨跡

曽我直庵(生没年不詳)筆・一凍紹滴賛 架鷹図押絵貼屏風

狩野派 仙人高士図屏風 (桃山時代)

瀬戸黒茶碗(桃山時代)

二重切竹花入(江戸時代初期)

酒井抱一(1761~1828) 桜楓図屏風

岸竹堂(1826~1897) 虎図屏風

初代田邊竹雲斎(1877~1937) 柳里恭式唐物釣置花籠

今津辰之(生没年不詳) 桜に孔雀図屏風

生田丹代子(1953年~)によるガラス作品 「空-131」

特別展示 現代金属工芸

さらに、当美術館では初めての、日本の現代金属工芸のインスタレーションをご覧いただけます。これは、東京のコレクターである林郁氏による、メトロポリタン美術館の開館150周年を記念する寄贈品の展示です。18人の主要なアーティストの精巧な作品を通して伝統と現代性を融合させた、日本の現代金属工芸を紹介するのに最適なものです。全18点の金工品からのセレクションに含まれるのは、伝統的な菱文筋釜から布目象嵌の花器、綾織がねを応用した作品まで、幅広いジャンルと形態の作品です。そのうちの9点は重要無形文化財保持者、いわゆる「人間国宝」に認定された作家の作品です。その他、表現力豊かな作品と革新的な技法で知られる作家の作品9点です。18点のうちいくつかは、女性作家の手によるものです。金工品に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。

特別展示 リー・E・ダークス・コレクションによる浮世絵名品

米国フロリダ州在住のリー・ダークス氏は、空軍士官として日本に駐留したのを契機に日本文化に関心を持ち、浮世絵版画の名品を収集してきました。本展覧会では、2021年5月31日まで、浮世絵の祖・菱川師宣、美人画の喜多川歌麿、役者絵の東洲斎写楽、そして葛飾北斎の《望遠鏡を覗く女》など35点の浮世絵の優品のみを集めたダークス氏のコレクションが特別に公開されます。展示品には、当館開館150周年を記念してダークス氏から寄贈、あるいは今後の寄贈が約束された、貴重な初期浮世絵が含まれています。

1935年、アメリカ中西部に位置するインディアナポリス(インディアナ州)に生まれ育ったダークス氏が、最初に日本美術に関心を持ったのは、1958年から61年まで、米空軍士官として来日した際のことでした。その後、米空軍に服務後は、ダウ・ジョーンズやボストン・グローブ紙をはじめとする米国大手新聞社で記者・編集者、そして経営幹部として活躍。その後は、新聞業界で50年にわたるキャリアを謳歌しました。現在、初期浮世絵から明治・大正時代に至るまでの250年間に及ぶ素晴らしい浮世絵コレクションを構築しています。浮世絵に関する詳しい情報はこちら をご覧ください。


クレジット

企画担当:ジョン・T・カーペンター(メアリー・グリッグス・バーク日本美術キュレーター)、モニカ・ビンチク(ダイアン&アーサー・アビー日本工芸アソシエート・キュレーター)、アーロン・リオ(日本美術アソシエート・キュレーター)

この特別展の情報は、当館の公式ウェブサイト、Facebook、Instagram、およびTwitter 
(#ArtsofJapan)でもご覧いただけます。

 

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2021年3月24日

 

 

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